地域で愛され140余年　餅・和菓子の土井製菓

2025年4月2日

「土井の餅が食べたいなあ…。」シニア世代の多くから聞かれる声です。

鳥取市の餅・和菓子の土井製菓立川店（鳥取市立川町7丁目）は、地域で愛され続けて140年を越える老舗。2018年12月に立川店をオープン、2023年3月には瓦町店をリニューアルしました。

ようやく寒さから解放され、木々の移ろいが目を楽しませてくれる季節、土井製菓では春のメニューを展開中。中でも、ほんのり桜の香りが春の訪れを感じる「桜花大福」と「とっておきいちご大福」は人気です。

定番のお茶請け餅、お祝い事、お供え、冠婚葬祭のほか、赤飯、大福、一升餅、正月餅、鏡餅など、年間儀礼に欠かせないひと品もそろいます。いずれも100％地元産餅米を使用し、原材料にこだわった手作りです。

立川店ではカフェスペースでの飲食も可能。５つのテーブルに１４席とコンパクトながら、梁あらわしの天井は開放的で明るく、大きな窓から庭の緑を愛でながら甘味を楽しめます。一人でほっこりする人、ファミリーや女性グループ、若い男性連れなど、その場でお気に入りの和菓子に舌鼓を打ちます。

　瓦町店(同市瓦町)は、昔なじみの常連さんが多く足を運ぶ、いわば発祥の地。店内に足を踏み入れると、どら焼きが焼きあがる香ばしい匂いが広がります。こちらは店頭販売のみです。

　土井将明代表は、「ビジュアルや食感も楽しめる和菓子。若い世代にも食べてもらえるよう、おいしさと魅力を伝えたい」と、お店の伝統を受け継ぎながら、時代に合わせた商品を提供し続けています。

編集部

鳥取県の日本海新聞のスタッフが取材・執筆をしています。スタッフの年齢層は20～50代の男女と幅広く、それぞれが気になるお店や話題をピックアップ。地方紙の取材力を活かして、さまざまな情報を投稿します。