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未来のとっとりをみんなで考えよう「子どもミーティング」

鳥取県では、子どもの意見表明と多様な社会的活動への参加を図るため「子どもミーティング」を実施しています。

2025年(令和7年)度も昨年に引き続き、東部、中部、西部の県内3地区で、子どもミーティングが行われ、中部では「子どもたちの考える“楽しい遊び場”」をテーマに小学生から高校生が自由に意見を出し合い、地域や社会、県政等へ提案しました。

【中部地区の様子】

自由な発想で意見交換

中部地区は8月4日、5日、9日の3日間、はばたき人権文化センターで行われ、このうち初日の4日には、小学生から高校生まで約20人が参加しました。

今回は、地域に遊び場を作ろうという計画がある明倫地区を舞台に、どのような遊び場があれば良いかについて話し合いました。

話し合いは、3つのグループに分けて行われました。鳥取環境大学の学生が“学生サポーター”として各グループに入り、意見交換をサポート。大学生の「幼い頃あれば良かったなと思うもの、こんな施設がほしいなどを自由に書き出してみよう」という呼び掛けで、参加者は付箋に思い思いの意見を書いていきました。

グループは異なる学校や学年の子どもたちを混ぜているため、最初は意見を言えず緊張していた子どもたちもいましたが、次第に笑顔が見られるようになりました。学生サポーターが積極的に質問を投げかけり、高校生の意見に賛同する中学生の姿など、各グループが活発に意見を交わしていました。

ほしいものだけでなく、地域の良さを活かす意見も

「遊園地」「映画館」など、あったらいいなという施設がたくさん出る中で、「明倫地区に作るんだったら…」と地域を意識した話し合いも繰り広げられました。

「子どもだけじゃなくて、幅広い世代が来れる場所がいい」。

「既存のものや自然を活かした場所が作れないか」。

など明倫地区の良さを踏まえての意見も出ていました。中には「子どもを連れていく大人の負担を減らすことができれば」という声もあり、子どもがそれぞれの立場になって意見を出し合いました。

子ども同士の世代間交流の場に

「子どもミーティング」には、小学生から高校生に加えて大学生も参加しました。昨年も参加したという倉吉北高校インターアクトクラブの小谷ちひろさんは、「大学生にリードしてもらい、まとめ方や考え方が分かりやすかった」と、参加して学びや発見につながることが多かったようです。日頃から部活動で、地域との関わる機会が多いことを踏まえて「やりたいことを挙げるだけでなく、少しずつでも実現できるように進めていけたら嬉しい」と話していました。

「子どもミーティング」は子どもたちにとって、地域のことを深く考える良い機会となっています。

【各地区の子どもミーティングで出されたアイデアの概要】

地区アイデアの概要
東部地区・こどもの国において、プロジェクションマッピング、ステージでのライブコンサートを開催する夜間イベントを開催。
・こどもの国の既存キャラクターのグッズや、PR曲や背景の物語を作成し、キャラクターの活用を図る。
・以前利用していた池をもとに、子どもからお年寄りまで、池に入って遊んだり、釣りなどをして楽しむことができる池の再生を図る。
中部地区・倉吉市を流れる小鴨川を活用した釣りやサウナなどのアクティビティができるエリアと、プチシアターなどの屋内で楽しめる施設を作る。
・明倫地区の山などを利用し、自然の中で一体となって遊べる自然共生型の施設を作る。
・市内の遊休地を利用し、カフェなどを併設した屋内の遊び場施設を作る。
西部地区・中の魚、水槽すべてを木材で作った「木の水族館」を作るとともに、木材加工のワークショップなどを開催し、木材に慣れ親しむ機会を設ける。
・木くずをクッションの中身に用いるなど、身の回りの製品に木材の端材を利用する。
・林業で働く人のほか、一般の人々も巻き込んだ宣伝CMを作成し、森のはたらき、林業の魅力について、SNS等を用いて宣伝する。
・木材等から抽出したオイルを利用した化粧品やシャンプーを作り、地域の新たな魅力となる製品を作り出す。
・公共交通機関の座席を木材などで作るほか、公共施設の中に木材を用いて、住民に多く利用されている場所等で木材に触れ合う機会を設ける。
・遊びながら森の良さを味わい、森林の中でリラックスできる宿泊施設併設型のテーマパークを作り、一日を森の中で過ごす体験の創出を図る。

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