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鳥取西高連メンバーが「しゃんしゃん祭のマニュアル」を作成

学校連の参加手順解説 スケジュール把握に活用

鳥取市の夏の風物詩「しゃんしゃん祭」。毎年8月中旬に開かれる傘踊りの祭典です。中心市街地では、「しゃんしゃん」と涼やかな鈴の音が鳴り響きます。

子どもから大人まで多くの人が傘踊りを披露しますが、高校生も学校単位で参加しています。そのうち「鳥取西高連」は、2024年に初めて一斉傘踊りに参加。今回、そのメンバーが、中学生・高校生向けに「しゃんしゃん祭」のマニュアルを作成しました!

■マニュアルは、どのような内容なの?

中学生・高校生向けに祭りに参加するための注意点などが記されています。

新年度が始まる4月から祭りが開催される8月中旬にかけて、参加するために必要なことが時系列でまとめられています。

【収録されている主な内容】

・祭り本番までに毎月やるべきことのリスト

・メンバー集めやしゃんしゃん傘の手配方法

・活動費を管理する銀行口座の開設

・おそろいの衣装やのぼり、山車の制作過程など

■初めて挑戦する人に寄り添う1冊

中には実体験に基づいた内容も。例えば、練習場所として使用する体育館について、学校内と公共施設、それぞれ利用する際のアドバイスが記載されています。初めて挑戦する人に向けて、自分たちが経験して感じたことを分かりやすく、丁寧に落とし込んでいます。

そして継続して参加できるよう、後輩たちへ引き継ぐ際のポイントもあり、学校として参加するために必要な情報が詰まっています。

■公式の“お墨み付き”

 マニュアルは約5カ月かけて制作されました。紙面のレイアウトから印刷、製本まで全てメンバーが手がけました。さらには、鳥取しゃんしゃん祭振興会の“お墨付き”。事務局からは「少子化で参加人数も減る可能性がある中、頼もしい取り組み」と感謝の声が聞かれます。マニュアルは、鳥取県東部の中学校・高校計35校に送付されています。

鳥取市の伝統である「しゃんしゃん傘踊り」を、次世代へつなぐための素晴らしい取り組みです。高校生たちの手で作られたマニュアルが多くの学校へ伝わり、夏祭で若い力がみなぎる踊りが見られれば、鳥取市の夏はさらに“熱く”なりそうです。

(※この記事は日本海新聞本紙に掲載されたものを基に作成しています)

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