健康をサポートする弁当を開発
大山町と地元スーパーが連携 フレイル予防に効果

フレイル(虚弱)という言葉を知っていますか?
高齢に伴って心身の機能が低下することです。「健康寿命を延ばそう」と言われているように、年を重ねても健康に生活したいですね。
そこで大山町と町内のスーパーマーケット「エムマート」は、健康支援弁当を開発しました。
弁当は、エムマート大山店(大山町所子)と名和店(大山町御来屋)で、2026年3月末まで毎週火曜と金曜に販売される予定です。
■フレイルの予防に必要な食品が摂取できる
健康支援弁当として開発されたのは、「お得だよ!さあにぎ弁10(べんとう)」。フレイルの予防に必要な食品10品目が摂取できるメニューです。
大町内の高齢者や独居世帯が、手間を省きつつ栄養価の高い食事が取れるようにと、大山町の管理栄養士がフレイル予防に効果のある、魚や野菜などを取り入れて献立を考えました。
■専門家が考えたメニューで安心感
豆芋ご飯や魚のピカタの野菜あんかけ、ひき肉入り土佐煮、蒸し野菜などを詰め合わせ、タンパク質は1日の目標摂取量の2分の1以上、野菜は同3分の1以上を摂取でき、塩分は同3分の1以下に抑えられます。各店で15個販売し、パッケージのQRコードで意見を募り、3カ月ごとに献立を変更する計画。大山町民の健康を願う関係者の思いが詰まっています。
■幅広い世代に食べてほしい
エムマート大山店で行われたお披露目会で竹口大紀町長は「無理なく楽しく健康づくりがコンセプト。試食しましたが満足感がある弁当です」と太鼓判を押しました。
フレイルは高齢になってから対策をするのではなく、若い頃からの健康習慣が大事だと言われています。エムマートを展開する箕島コーポレーションの箕島愛社長は「スーパーの弁当は塩分が高いものが多いが、この弁当は魚がメインで野菜も入っていて本当に体が元気になります。高齢者だけでなく子どもや若い世代にも食べてもらえれば」と期待しています。
(※この記事は日本海新聞本紙に掲載されたものを基に作成しています)